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    食事からのαリノレン酸摂取による、高コレステロール血症男女患者の炎症性/脂質心血管リスク因子の抑制効果 Dietary alpha-linolenic acid reduces inflammatory and lipid cardiovascular risk factors in hypercholesterolemic men and women.

    2004/11/30

    発表年月 2004年11月
    書名 J.Nutr.2004 Nov;134(11):2991-7
    著者 Zhao G, Etherton TD, Martin KR, West SG, Gillies PJ, Kris-Etherton PM
    研究機関 The Pennsylvania State University
    概要 この無作為化対照クロスオーバー試験(3食・3期)では、中度の高コレステロール血症の男性(36〜60歳)20名、女性(55〜65歳)3名を被験者とした。食事はA LA値の高いA LA食とリノール酸(LA)値の高い LA食の2種類とした。どちらも平均的なアメリカ人の食事(AAD)と比較して飽和脂肪・コレステロール値が低く、PUFA値が高くなっている。これら2種類の高多価不飽和脂肪酸(PUFA)食では、総脂肪の半分を、ALAを始めとする PUFAの主要供給源であるくるみとくるみ油(くるみ100g中に LA38g、ALA9g、くるみ油100g中にLA53g、ALA10gが含まれる)から摂取した。 ALA食にはアマニ油大さじ1杯を含めた。
    結果 LA食でも ALA食でも、平均的なアメリカ人の食事(AAD)群と比較して総コレステロールが11%、LDLが11〜12%、トリグリセリドが18%低下した。6週間後、どちらの食事でも摂取後の C反応性蛋白・ CRP(炎症のマーカ)は低下したが、その程度は ALA食の方が大きかった。これらの被験者では、多価不飽和脂肪酸(PUFA)、特に ALA値の高い食事により、脂質とリポ蛋白の値が低下し、血管の抗炎症効果が得られたことから、研究者らはこれらの食事には心臓保護効果があると結論した。