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    ロマリンダ大学の研究で くるみを毎日食べても体重が増えなかったことが判明

    2018/10/18

    ロマリンダ大学の研究により、健康な高齢者が毎日300カロリー相当のくるみを摂取しても体重が増加しなかったことが明らかになりました(*1)。主任研究者のエドワード・ビトック博士は、「ナッツは脂肪が多く含まれるため体重が増加し肥満や心臓疾患、糖尿病などの病気を引き起こすと誤解されていますが、ナッツはヘルシーな間食であることが証明されました。今回の研究により、体によい脂肪とわるい脂肪があることの理解が進むと思います」と述べています。

    カリフォルニアくるみ

    ロマリンダ大学から96.5キロ圏内に住む63歳から79歳までの健康な高齢者183人を対象に、2012年10月から2016年7月まで研究が行われました。被験者はランダムに2つのグループに分けられ、くるみ食群は1日28gから56gのくるみを摂取しました。2年後、2つのグループを比較したところ、体重、体脂肪、腹囲/腰囲比に差はみられませんでした。
    共著者のジョアン・サバテ博士は、「高齢者は体重増加を気にすることなく、健康のためにくるみを食生活に取り入れられることが研究によりわかりました」と述べています。

    この研究は、「くるみと健康的な加齢(the Walnuts and Healthy Aging Study:WAHA)」のサブ試験です。WAHA研究は、カリフォルニアくるみ委員会(CWB)とカリフォルニアくるみ協会(CWC)の支援により、毎日くるみを摂取することと、高齢者の認知機能、黄斑変性(加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、見ようとするところが見えにくくなる病気)との関係を2年間調べました。

    くるみについては、心臓・血管の健康、腸の健康、糖尿病、認知機能、男性のリプロダクティブヘルスなど、さまざまな健康面での利点の可能性について研究が進められています。くるみは、摂取が推奨されている多価不飽和脂肪を豊富に含み(28g当たり13g)、その中には、必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸(アルファリノレン酸)も豊富に含まれています(28g当たり2.5グラム)。また、ポリフェノール(1グラム当たり 69.3±16.5マイクロモル、カテキン相当)や γ(ガンマ)トコフェロール(28g当たり 5.91ミリグラム)など、さまざまな抗酸化物質(28g当たり 3.721ミリモル)も、くるみから摂取することができます(*2)。

    • ツナ缶とくるみの時雨煮

      参考レシピ:くるみとツナ缶のしぐれ煮

    参考文献:
    (*1)Effects of Long-Term Walnut Supplementation on Body Weight in Free-Living Elderly: Results of a Randomized Controlled Trial
    https://www.mdpi.com/2072-6643/10/9/1317
    (*2)Halvorsen BL, Carlsen MH, Phillips KM, et al. Content of redox-active compounds (ie, antioxidants) in foods consumed in the United States. Am J Clin Nutr. 2006;84:95-135.
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2841576/