くるみが脳細胞を保護しアルツハイマー病の発症リスクを抑える可能性を示唆する新たな研究

2011/06/25 認知症

くるみ抽出物に、アルツハイマー病患者の脳内アミロイド沈着物の主成分アミロイドベータタンパク質(Aβ)が引き起こす酸化ストレスや細胞死から細胞を保護する作用があるという新たな発見が『ニューロケミカル・リサーチ』にて報告されました。

ご参照:Protective Effects of Walnut Extract Against Amyloid Beta Peptide-Induced Cell Death and Oxidative Stress in PC12 Cells (PC12細胞においてアミロイドベータペプチドに誘発される細胞死と酸化ストレスに対するくるみ抽出物の保護作用)(2011年6月25日オンラインにて発表)
http://www.springerlink.com/openurl.asp?genre=article&id=doi:10.1007/s11064-011-0533-z

アブハ・チャウハン博士(Dr. Abha Chauha:ニューヨーク州立発達障害基礎研究所・発達神経科学研究室長 )のこの発見は、アルツハイマー病などの神経変性疾患との戦いにおいて、くるみが非常に有望と考えられることを示唆します。「酸化ストレスと炎症は、アルツハイマー病の病態生理における顕著な特徴です。くるみは栄養密度の高いホールフードで、抗酸化物質だけでなく、植物性オメガ3脂肪酸であるアルファリノレン酸(ALA)の供給源にもなります。くるみに含まれるこれらの成分には抗炎症作用があり、脳細胞を酸化ダメージから守ります」とチャウハン博士は述べています。

抗酸化物質研究者のジョー・ヴィンソン博士(Dr. Joe Vinson, Ph.D. スクラントン大学化学科)は、「この論文は、くるみの抗酸化物質が生理的濃度で脳細胞を保護する生体内抗酸化物質として作用する可能性を示すさらなる証拠となります」と、語られています。「今回の確かな研究結果により、くるみが慢性の脳疾患において神経保護作用をもたらす仕組みの解明に近づくことになります」

日本認知症学会によると、この20年間で我が国での認知症の医療受信者数は約30倍に超え、認知症患者は65歳以上の高齢者人口の10%前後にまで増加。これら認知症患者の約7割がアルツハイマー病患者です。また平成20年度の厚生労働省による患者調査でもアルツハイマー病の総患者数は平成17年から約1.3倍(約17万人から約24万人)と増加しています。認知症やアルツハイマー病を予防する方法はまだ研究で発見されていませんが、認知機能低下を防ぐことはできるかもしれません。最近の研究では、特定の食品を摂取すること、体をよく動かすこと、社会活動に参加することが、認知機能の健康の維持と改善に役立つ可能性が示唆されています。

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