くるみが前立腺ガン対策となる可能性を発表

2012/01/25 がん

カリフォルニアくるみ協会(本部:米国カリフォルニア州フォルサム)は、『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション』にて発表された、カリフォルニア大学デイヴィス校と米国農務省西部地区研究所(カリフォルニア州オールバニー)の研究で、前立腺腫瘍のあるマウスにくるみを摂取させると、腫瘍のサイズ、増殖速度をそれぞれ抑制する効果があったことを発表しました。(米国カリフォルニアフォルサム発 2012年1月25日)

■カリフォルニア大学デイヴィス校ホームページ内にある研究の概要

http://www.ucdmc.ucdavis.edu/publish/news/newsroom/6150

■くるみがガンの予防と増殖抑制の両方において効果を示す

前立腺ガンは男性約6人中1人に生じる重大な健康問題で、アメリカでは男性のガンによる死亡の主要原因となっています1。この戦いに希望を与える研究がこのほど行われました。『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション』に発表された研究によると、くるみには前立腺ガンのリスク抑制を助ける可能性があるそうです。カリフォルニア大学デイヴィス校と米国農務省西部地区研究所(カリフォルニア州オールバニー)の研究者らによる研究で、前立腺腫瘍のあるマウスに人間なら1日3オンス(85グラム)に相当するくるみを摂取させると、比較対照マウスと比べて腫瘍のサイズが約50%、増殖速度が約30%、それぞれ抑制されました。くるみを摂取したマウスでは、前立腺ガンと強く関連するバイオマーカーのインスリン様増殖因子1(IGF-1)の血漿濃度が低下したことに加え、LDL(悪玉)コレステロールの低下、肝臓のメタボローム(IGF-1とコレステロールの主たる供給源である肝臓で生じる化学作用の総体)の明白な変化も見られました。

「これらの結果から、くるみがガンの予防と増殖抑制の両方において効果を示す可能性が大いに期待されます。したがって、バランスのとれた食事に、たくさんの野菜や果物とともにくるみをとり入れるべきと考えられます」と研究責任者のポール・デイヴィス博士は述べています。くるみは心臓の健康に役立つ食品として広く知られていますが、今回の前立腺ガンに関する研究は、くるみがマウスの乳ガンの発生と増殖を遅らせるというマーシャル大学が先に発表した研究とともに、くるみがガン対策の手段にもなる可能性を示します。

■ガン対策と考えられているくるみの成分

デイヴィス博士は、今回の発見がくるみに含まれる単独の成分によるものではなく、複数の成分が協調して作用することによるものだと考えています。「くるみは、オメガ3脂肪酸、ガンマトコフェロール(ビタミンEの一種)、ポリフェノール、抗酸化物質といった健康に役立つ成分がたっぷり詰まったホールフード(未精製の食品)です。したがって、これらの成分が相乗的に作用すると考えられます」と博士は語ります。

米国ガン研究協会(AICR)の栄養コンサルタントを務める登録栄養士のカレン・コリンズは、今回の発見によって、くるみなどの植物性食品を毎日の食事にとり入れるべきと考える根拠が増えたと言います。「ガンの予防と治療において、栄養は重要な要素です」とコリンズは言います。それだけでなく「アメリカでは前立腺ガンの約11%が予防可能だと推定されています。健康的な食事、定期的な運動、適正体重の維持が、前立腺ガンやその他のガンを減らすために推奨されている戦略を構成する3項目です」とのことです。

独立行政法人国立がんセンターがん対策情報センター2によると、日本では前立腺がんは男性の部位別がん死亡率の第6位(2009年)ですが、罹患数では第3位(2005年)で、特に60代以上になるとその割合が大きくなります。2009年のデータに基づくと、生涯において前立腺がんで死亡する確率は73人に1人、また罹患する確率は16人に1人となっており、近年の高齢化、食生活の欧米化と検査精度の向上による正確な診断により、日本人の前立腺がん患者数は増えています。

*カリフォルニア くるみ協会 (California Walnut Commission/CWC) とは

1987年に設立されたカリフォルニア くるみ協会は、生産業者の課徴金から資金を得ています。カリフォルニア州の代理機関として、カリフォルニア州食品農業局(CDFA)の長官と協調して活動します。主に健康に関する研究と輸出市場開拓の活動をおこないます。カリフォルニアくるみに関する健康情報、レシピ、または産業界に関する情報は、www.walnuts.org(英語)及びwww.californiakurumi.jp (日本語)まで。

●本件に関するお問合せ●

カリフォルニア くるみ協会 日本代表事務所
TEL:03-3505-6204、FAX:03-3505-6353
Email: uniflex@sb3.so-net.ne.jp
http://www.californiakurumi.jp/