2010年以前の研究発表

スペインの一次脂質異常症患者における血清リン脂質中の脂肪酸と内膜中膜厚
Fatty acids in serum phospholipids and carotid intima-media thickness in Spanish subjects with primary dyslipidemia.

2010/07/31 心疾患

このクロスオーバー研究は、不飽和脂肪酸を多く摂取することによる、虚血性心疾患(IHD)リスク のあるスペイン人被験者のアテローム性頸動脈硬化への影響を調べるために行った。無症状の一次 性脂質異常症患者451名(男性261名、女性190名、平均年齢45歳)の血清ホスファチジルコリン 中の脂肪酸濃度と頸動脈厚を評価した。

くるみが人体の抗酸化能力と栄養状態に及ぼす長期的・急性的影響:無作為化予備クロスオーバー研究
Chronic and acute effects of walnuts on antioxidant capacity and nutritional status in humans: a randomized, cross-over pilot study.

2010/05/31 抗酸化

この予備研究では、食事から摂取しやすい量のくるみによる、健康な高齢者の血漿抗酸化能力と栄養状態への、用量依存的効果を調べた。この19週間の無作為化クロスオーバー試験では、健康な男性と閉経後の女性21名を被験者とし、6週間の介期間中に生のくるみを1日21g与える群と42gを与える群に無作為に分けた。期と期の間に6週間のウォッシュアウト期間を置いた。

くるみの摂取が2型糖尿病患者の内皮機能にもたらす効果:無作為化対照クロスオーバー臨床試験
Effects of walnut consumption on endothelial function in type2 diabetic subjects: a randomized controlled cross-over trial.

2010/02/28 糖尿病

2型糖尿病の成人24名(女性14名、男性10名)の無作為化クロスオーバー単純盲検試験を実施した。被験者に、通常の食事に加えてくるみを1日56g(2oz)摂取する生活を8週間、通常の食事のみを摂取する生活を同じく8週間送るよう指導した。これら2種類の期間の順序は無作為に指定し、期間と期間の間に8週間のウォッシュアウト期間を設けた。各8週間の治療期終了後に内皮機能試験と心血管バイオマーカを評価した。

くるみを含むカロリー制限食が室内熱量計施設での8時間滞在中の基質酸化に及ぼす影響
The effect of a calorie controlled diet containing walnuts on substrate oxidation during8 hours in a room calorimeter.

2009/10/31 体重管理

このクロスオーバー試験では、「肥満成人では、くるみを含めた基本食品を中心とするカロリー制限食により、蓄積脂肪の消費が促進される」という仮説を検証した。肥満成人16名を被験者として、食事関連のエネルギー消費量および脂肪の酸化の影響を8時間調査した。この測定時間中、参加者は朝食と昼食、および前日の夕食として以下の2種類の食事のいずれかを摂取した。一方の食事はパン/シリアル、果物、野菜、牛乳/ヨーグルト、肉にくるみを加えた食事(くるみ食)、もう一方はオリーブオイルを加えた食事(対照食)とした。くるみ食の栄養組成はたんぱく質20%、炭水化物50%、多価不飽和脂肪10%で、対照食はたんぱく質15%、淡水化物55%、多価不飽和脂肪5%だった。測定時間中の食事のエネルギーと主要栄養素組成に差異はなかった。どちらの食事も室内熱量計施設にそれぞれ8時間滞在して摂取し、その間の参加者のエネルギー消費量、呼吸商(RQ)、主要栄養素組成を評価した。

くるみ摂取が血中脂質その他の心血管危険因子に及ぼす効果:メタ分析と系統的見直し
Effects of walnut consumption on blood lipids and other cardiovascular risk factors: a meta-analysis and systematic review.

2009/07/31 心疾患

この研究の目的は数種類の治験結果をとりまとめ、文献をレビューし、メタ解析をすることで、くるみが血中脂質、その他の心血管疾患危険因子にもたらす効果を評価することにある。

くるみと脂肪性の魚が、通常〜軽度の脂質異常症患者の血清脂質画分に及ぼす影響:無作為化対照試験
Walnuts and fatty fish influence different serum lipid fractions in normal to mildly hyperlipidemic individuals: a randomized controlled study.

2009/05/31 心疾患

この研究では、くるみと魚油(海産性 n -3系脂肪酸)を、虚血性心臓病(CHD)の一次予防に奨励されている量で摂取した場合、血清脂質マーカに同様の効果をもたらすかを探った。この無作為化クロスオーバー摂取試験で被験者とした、正常〜軽度の脂質異常症患者25名は、対照食(ナッツ類も魚油も含まない)、くるみを含む食事(くるみ42.5g [1.5oz])、魚油を含む食事(1週間に2度鮭113g [4oz] を摂取)を、それぞれ4週間摂取した。

老齢ラットの運動機能と認識機能へのくるみ摂取量の影響
Dose-dependent effects of walnuts on motor and cognitive function in aged rats.

2009/04/30 認知症

老齢ラットでは、空間学習と記憶を必要とする運動・認識作業能力が低下する。先の研究により、果物と野菜からポリフェノールを摂取することで、これらの能力が高まることが証明されている。くるみには植物性オメガ3脂肪酸・ αリノレン酸(ALA)とオメガ6脂肪酸・リノール酸(LA)が含まれ、またくるみはポリフェノール、抗酸化物質、脂質の栄養供給源である。本研究ではくるみの摂取が運動/認識能力に及ぼす影響を探った。老齢ラット(344匹)に対照食、あるいはくるみを2%、6%もしくは9%含む食餌を8週間与えてから、運動・認識試験によって評価した。

くるみを含む食事による多価不飽和脂肪の長期的摂取が2型糖尿病患者の代謝パラメータに及ぼす影響

2009/04/30 糖尿病

くるみからの多価不飽和脂肪酸(PUFA)の摂取レベルを常に高くすることで、2型糖尿病の代謝アウトカムにどのように影響するかを評価した。インスリン治療を受けていない肥満の糖尿病患者50名を、対照食群、毎日くるみ30g(1 oz強)を摂取する群に無作為に割り付け、1年後の体重、体脂肪、内臓脂肪組織、糖尿病の臨床マーカの変化から群間差を評価した。

ナッツ類を加えた地中海食がメタボリック症候群にもたらす効果:PREDIMED無作為化試験の1年後の結果
Effect of a Mediterranean diet supplemented with nuts on metabolic syndrome status: one year results of the PREDIMED randomized trial.

2008/12/31 体重管理

本研究では、PREDIMED開始から1年後の、地中海食と典型的な低脂肪食によるメタボリックシンドロームへの影響を比較した。『P revencion con Dieta Mediterranea(PREDIMED)研究』で被験者とした心血管疾患リスクの高い55~80歳の被験者のうち1,224名を対象に、低脂肪食もしくは以下の3種類の地中海食のいずれかを割り付けた。 1)くるみを主とする3種類のナッツ(くるみ15g、ヘーゼルナッツ7.5g、アーモンド7.5g)を含めた地中海食 2)オリーブオイルを含めた地中海食 3) 標準的な低脂肪食 2種類の地中海食群には、果物、野菜、魚の摂取量を増やし、牛肉や加工肉を白身肉に代え、ニンニク、タマネギ、ハーブでトマトソースを手作りし、日常的に飲酒している場合は赤ワインを飲むよう助言した。

くるみを含む餌による、MDA-MB231ヒト乳癌を移植したヌードマウスにおける腫瘍発生の抑制効果
Suppression of implanted MDA-MB231 human breast cancer growth in nude mice by dietary walnut.

2008/09/30 がん

くるみの摂取による、ヌードマウスに移植したヒト乳癌細胞(MDA-MB231)の成長への影響を調査 した。腫瘍細胞を40匹のヌードマウスに注射し、2群に分けた。その一方には、粉末くるみを人間 の1日28g(1oz,1/4カップ)分に相当する量で毎日与え(カロリー摂取量の18%)、もう一方の群には くるみ食群と同量のビタミン、無機質、繊維にコーン油を加えた餌を与えた。