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くるみについて知ろう!

くるみは栄養的にとてもバランスのとれたヘルシーな食品です。コレステロール低減、美容効果、スタミナアップといった栄養効果が注目されています。

くるみ食ダイエット&ヘルス 臨床実験資料集

2002年、日本ではじめて“グローバル・ヘルス・フォーラム”の名のもとに「くるみ食とダイエット&ヘルス」が開催され、日本、アメリカ、スペインの各大学教授たちによる、くるみ食の臨床試験の結果発表が行われました。ここではそのまとめをご紹介します。

生活習慣病や心疾患などに予防効果が

アメリカのアルテミス・シモポロス博士からの臨床結果をご紹介しましょう。内容は、体内で重要な働きをする「オメガ3」と呼ばれる必須脂肪酸とくるみ摂取の関係についての報告でした。必須脂肪酸は体にとって良い働きをもたらすもので、オメガ3とオメガ6の2系があります。この2つをバランス良くとることが健康維持には重要といわれています。その点、くるみはオメガ3とオメガ6の比率が1対4とまさに理想的な食品です。オメガ3の摂取は悪玉コレステロール値を減らし、善玉コレステロール値に影響を与えないため、血液をサラサラにし、高コレステロール血症といった生活習慣病や心疾患などを予防する効用が認められたというものでした。

アルテミス・シモポロス博士

コレステロール値を望ましい状態に

アメリカのホアン・サバテ博士は、ほかのナッツとちがって独自の栄養組成があるくるみに着目。18人の健康な男性に2種類の自然食をとってもらい、その結果を臨床試験により比較するという手順でした。その比較とは、一方の食事は米国厚生省の推奨するコレステロール低下食であり、もう一方はくるみ食で総カロリーの約20%をくるみから摂るようにアレンジするというものでした。その結果、くるみ食を摂ることで血液中のコレステロール値を望ましい状態に変化させることが明らかになりました。

ホアン・サバテ博士臨床実験論文

くるみ食と善玉コレステロール

スペインのエミリオ・ロス博士の臨床試験は、男女を含めた高コレステロール血症患者55人に対しての臨床試験でした。その内容とは、コレステロール低減地中海食と、総エネルギー量の18%をくるみに置き換えたくるみ食を6週間ごとに交互に摂取して結果を比較する臨床試験でした。その結果は、くるみ食を摂取すると善玉コレステロール値が影響されることなく、総コレステロール値と悪玉コレステロール値が大きく低下し、善玉・悪玉の比率が改善されたことが示されました。また、体重には変化がなく、健康的なダイエットの可能性を示しました。

エミリオ・ロス博士臨床実験論文

血液の脂質構造を好ましく改善

各国からの報告は、洋食を摂取した場合の臨床試験でしたが、日本の今泉勝己博士は、くるみ食のコレステロール低減効果は、日本食を食べている男女にもあてはまるのかを調べる為、健康な日本人男女20人(平均年齢24歳)を2つのグループに分け、基準食(平均的な日本食)と、くるみ食をそれぞれ4週間摂取して比較するというものでした。この結果、くるみを適量入れた食事は、健康な日本人男女に対しても総コレステロール値と悪玉コレステロール値を低下させ、血液の脂質構造を好ましく改善させることが明らかになりました。

今泉勝己博士臨床実験論文

遺伝学、栄養学および健康センター代表
アルテミス・シモポロス博士

バーナード大学、コロンビア大学で化学を専攻後、ボストン大学医学部を卒業。ホワイトハウスで栄養と健康関連の顧問となり、国際栄養学会議議長に就任。米国医学協会ジャーナル編集顧問。『遺伝学、栄養学および健康センター』の創設者で、現在、代表。

ローマリンダ大学(米国)
ホアン・サバテ博士

母国スペインで内科専門医として数多くの症例を治療・研究。くるみの消費量と血清コレステロール低下との関係を直接示した栄養試験で首席治験医師を務める。現在、ローマリンダ大学公衆衛生学部、栄養学科主任教授。

バルセロナ大学(スペイン)
エミリオ・ロス博士

バルセロナ医学大学医学部を卒業後、米国内科学会の消化器病専門医の資格を取得。'91年バルセロナ大で医学博士号を取得。現在、バルセロナ大学ホスピタルクリニック脂質科首席。国際アテローム性動脈硬化学会会員。

九州大学(日本)
今泉勝己博士

九州大学農学部農芸化学科を卒業後、修士・博士課程へ。2年後渡米し、カリフォルニア大学医学部心臓血管研究所研究員に就任。'92年に九州大学農学部食糧化学工学科栄養化学講座の教授に就任し、現在、同大大学院生物資源環境科学研究科、生物機能科学専攻栄養科学研究室教授。

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